検出結果はどう作られるか
判定はすべて、その workflow 自身の execution 履歴から学習した基準に対して行います。他の workflow や他社と比べることはありません。検出結果には 5 つが付きます。signal の種類、根拠の行、時刻、0〜1 の確信度、そして 1 文の理由です。
統計的な判定に必要な実行回数が足りない workflow は「データ不足」と報告します。これは欠落ではなく答えです。2 件のデータで出す異常は雑音であり、雑音は監視を止めさせる最短経路です。
はっきりした障害
- FAILED
- execution がエラー、クラッシュ、キャンセルで終わりました。根拠は execution の id、失敗した node、除去済みのエラーメッセージ。まず根拠に出ている node を確認してください。
- AUTH_ERROR
- credential が拒否されました。OAuth トークンの期限切れ、API key の失効、パスワード変更などです。connector が HTTP ステータスを返していれば根拠に含みます。n8n 側で credential を再認証してください。
- DOWNSTREAM_ERROR
- 依存している外部サービスが失敗、またはリクエストを拒否しました。一時的な場合が多く、繰り返す場合は割り当て上限、仕様変更、IP 制限が原因になりやすいです。
静かな障害
- SILENT_FAILURE
- エラーなし、仕事もなし。定期的に動いていた trigger が静かになった場合、または成功した実行がいつもより手前の node で終わるようになった場合に出します。根拠の最後の node と、本来仕事を終える node を見比べてください。
- MISSED_RUN
- 予定された実行が行われていません。cron と interval は timezone 込みで解析し、猶予時間をおいてから判定します。根拠には想定時刻と実際の最終実行が入ります。workflow が有効か、timezone と cron 式が一致しているかを確認してください。
- EMPTY_OUTPUT
- 成功しつつ 0 件でした。その workflow の履歴では件数があるのが普通だという場合に出します。実行をたどり、件数が 0 になる node を探してください。filter、クエリのパラメータ、変わったフィールド名が原因になりやすいです。
- STALE_OUTPUT
- downstream probe が、Outcome Contract の許容を超えて連携先が更新されていないと報告しました。workflow は正常に動き、誤った場所へ書いている可能性があります。
統計的な異常
- VOLUME_ANOMALY
- 実行回数、または 1 回あたりの件数が、その workflow の普段の範囲から大きく外れています。半分しか入っていない取り込みを拾います。空よりも気づきにくい障害です。
- LATENCY_ANOMALY
- 所要時間が普段から大きく外れています。長すぎる場合は依存先が苦しんでいることが多く、短すぎる場合は何も運んでいないことが多いです。
どちらも、意味のある範囲が出るだけの履歴が必要です。それまでは出さず、workflow は「データ不足」の一覧に並びます。
設定と可用性
- CONFIG_DRIFT
- workflow の定義が変わった、または非アクティブになりました。根拠に変更前後の定義ハッシュと有効フラグが入ります。「前は動いていた」の多くはここから始まります。
- OUTCOME_FAILED
- 実行はされましたが、Outcome Contract のルールを 1 つ以上満たしていません。根拠には満たさなかったルールごとの理由が入るので、期限、件数、所要時間、probe のどれだったかが分かります。
- UNKNOWN
- instance に到達できないため、その workflow について判断していません。沈黙を健康に読み替えることはありません。
重大度と自動対応
signal には重大度(情報・警告・重大)と、OutcomeGuard が自分でどこまでやってよいかを示す区分が付きます。
- AUTO_SAFE
- 確認せずに実行してよい範囲。当社側のチェックのやり直し、通知の再送、検証の再実行。
- AUTO_WITH_GUARD
- 自動の対応はあるが、条件の範囲内でのみ実行し、設定した試行回数を超えません。
- DO_NOT_AUTO
- 人が判断する必要があります。OutcomeGuard は報告してそこで止まります。
どの区分でも、workflow、credential、設定を OutcomeGuard が変更することは許していません。この線は動きません。